土壁について
木組の柱と貫の間に竹で細かく格子状に小舞を編み、左官がそこに水と、 ワラを含んだドロドロの土を塗り、乾くのを待って次の工程に進んでいくのです。
土壁は壁の厚み全体が「無垢の土」そのもので、できています。 しっかり厚みをもった土壁は防火要素でもあり、耐震要素ともなる構造体なのです。
また最近では、温熱環境などへの有効な素材として、評価され始めております。 「調湿性能」「蓄熱性能」により心地よい空間となるのです。
また土壁は水とワラを混ぜ合わせ、寝かせる事で、混ぜ込んだワラが醗酵し、 ワラの繊維質が粘土の粒子にからまって、粘りを増す事で割れにくく、強い土壁となるのです。
土壁は、これ一つで、「蓄熱性能」「調湿性能」「遮音性能」「匂いの吸着性能」 そして「構造強度」等、沢山の性能を有しているのです。