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水川建設 株式会社
良質の柱で造る家

大工の七つ道具

家を建てる上で大きな役割を担う「大工」の七つ道具とは

家を建てる上で大きな役割を担う「大工」の七つ道具とは


サシガネ(指金・差金・曲尺)

ステンレスや鋼、真鍮などの金属製で目盛りがついており、材木などの長さや直角を測ったり、 勾配を出したりするのに使われる定規。L字型をしており、両方の辺(長手と短手(妻手))に目盛りがある。

これ1本で、直角な線を書いたり、角度を計算したり、縮尺を計算したりなど建物を建てる為の採寸や計算ができます。

今で言うコンピューターの役目を果たしてくれます。

サシガネ(指金・差金・曲尺)

ゲンノウ(玄翁)

ゲンノウ(玄翁)

ノミの叩き込みや釘打ちに用いられます。大工道具の中で最も古い歴史を持つと言われており、 似た類の道具には、カナズチ、トンカチ、ハンマーなど様々な呼び名があり、 それぞれの定義がはっきりしない部分もありますが、ゲンノウという場合には正確には両口玄翁と言い、 2対照的に打面がつある物を指します。ハンマーは欧米で考えられたもので、打面は一つで対称的にはなっていません。

カンナ(鉋)

木材の表面をけずって加工する目的で使われます。表面を平滑に削り肌目を美しく仕上げる道具です。

長方形の樫の木台に刃を仕込み、木材に当てて、削ります。 鉋にもいろんな種類があり、面だけでなく角を丸く削る物も有ります。

明治〜昭和初期の時代から、西洋のカンナの影響で二枚刃が主流になっている。 下側をカンナ身(カンナ刃)と呼び、上側は裏金(押金)と呼ばれる。

裏金には逆目や食い込みを防止する効果があり、スムーズなカンナがけ作業を可能にしている。 カンナ刃の幅を身幅(みはば)といい、カンナのサイズはこの身幅で表す。

カンナ(鉋)

ノミ(鑿)

ノミ(鑿)

木材の穴彫り、削り加工に用いられる道具です。 ノミにも色んな種類があり、平ノミ・丸ノミ(裏表)などがあります。

通常ノミと言えば「たたきノミ」を指します。カナヅチでたたくノミです。 穂の断面が六角形なのが「追入れ(おいれ)ノミ」と呼び、 穂の断面が長方形なのが「向待ち(むこうまち)ノミ」と呼ばれています。

ノミの使い方は大工の仕事の中でも難しく俗に「穴ほり三年」といわれています。

ノコギリ(鋸切り)

ノコギリ(鋸)は木材を切断するときに使います。 ノコギリは鍛えた鉄で偏平に薄く長方形に作り、側面に無数の細かい強靭な歯が刻んであります。

手で使用するものと機械などによって作用させる丸型、帯型のものがあり、 木の目に沿って切断するする鋸を『縦挽き』木の目に直行するように切断するノコギリを『横挽き』といいます。

現代では一般には横挽き用、縦挽き用と、両方の刃のついた通称両刃ノコギリが代表しています。

特殊なものとして石材、金属材用のものもありますが、ほとんどが同じ原理でできています。 ノコギリは世界的な工具ですが、引切り型は日本以外の国ではほとんど使用されておらず、 世界各国では押切り型が主に使われています。

ノコギリ(鋸切り)
チョウナ・チョンノ(釿)

チョウナ・チョンノ(釿)

丸太材の上面を平らにしたり丸みの部分の不要部分を除去したりする道具です。 形状は柄が「し」の字に曲がった斧のような形をしていおり「ておの」とも呼ばれています。

日本では弥生時代に中国、朝鮮から伝わった「扁平片刃石斧」がチョウナの由来です。 材質は石や貝、銅、鉄などで木の柄をつけて使用します。

チョウナは木の加工や木材のくりぬきの為の道具として用いられ、世界各国に分布しています。 現代では木造建築の減少や洋風建築の普及の為、大型の用材を使うことが少なくなり、 大工道具としてのチョウナの出番は少なくなってきています。

スミツボ(墨壷)、スミサシ(墨刺)

スミツボ(墨壷)
長い直線を書いたり、墨汁入れになり、下げ振りの役目をします。 墨壺は、墨汁を浸した真綿の入った壺(池)、墨糸、糸を巻きとる車、 糸を固定する軽子(仮子)などの各部で構成されており、 壺の中を通過して墨糸が繰り出せる構造になっています。 材料にはケヤキがよく使われています。
スミサシ(墨刺)
墨壷と併用し、線を書いたり材料に番号を書いたします。 今で言う、ペンのようなものです。 25センチメートル位の長さの竹の一端をへら状にし、 その先端を薄く割り込んで筆代わりに用います。 大工の腕は、墨さしの造りでわかるといわれています。