和風住宅の豆知識 門
2019年07月09日
和風住宅の豆知識
門についてです。
歴史
中国の古い辞書によると、中国では1枚扉が「戸」で
2枚扉が「門」であるとされています。
また、平安時代中期に作られた
「和名類聚抄」という辞書では、門は家に出入りするため
外囲いに設けられた施設と読み取ることができます。
平安時代の貴族の邸宅には
既に権威を示す門があったようです。
戦国時代には、泰平の世になると武家屋敷の門は
格式や禄高によって細かく規定され
身分を象徴するものとなりました。
庶民の住宅に門を造ることが許されたのは
明治に入ってからのことです。
現代
戦後は、洋風住宅の普及から開放的な門が増えてきました。
「尊い寺は門から知れる」ということわざがあります。
多くの信者が訪れるような寺は
門構えからして見事であることから
出てきたことわざですが、現代住宅においては
人の出入りしやすい門の幅や、建物の高さ
建物までの距離に合わせた門の高さが求められたりします。
和風の門であっても
表札・ポスト・門灯・インターホンなどは
現代の必需品です。
和の雰囲気を崩さないよう配慮するといいでしょう。