和風住宅の豆知識 襖
2019年11月12日
和風住宅の豆知識
今回は、襖についてです。
歴史
現在では、木格子の片面に白い紙を張ったものを
明かり障子と言いますが、本来は遮るものの意です。
平安時代のころには衝立障子、板障子など
部屋の空間を仕切る建具は全て障子と呼んでいました。
十世紀ごろになると、寝殿造りの邸宅には木の骨組みの
両面に紙や布を張る引き違いの襖障子が登場しました。
やがて、書院造りが発展して座敷を飾る襖絵が
求められるようになり、大寺院や城の襖には
高名な絵師による見事な絵が描かれるようになりました。
現代
襖には、引き戸なので開閉にスペースを取らない
内部の空気層と和紙に湿度や温度の調節機能がある
取り外して部屋を広げられる、軽いなど・・・
日本の気候に適した多くの長所があり
今も建具としてよく用いられています。
縁の無い太鼓張りに黒や白、洋室にも合う
シンプルな絵柄など、人気の和モダンの
室内に合うデザインも工夫されています。
壁紙やリメイクシートを使って、自分で
簡単に部屋の雰囲気を変えられるのもいいですね。