和風住宅の豆知識 天井
2020年09月01日
和風住宅の豆知識
天井についてです。
歴史
屋根の構造材を室内から隠す天井は、中国から伝わり
平安中期ごろには住宅にも張られるようになりました。
書院造りで用いられる各天井の造りは格式に応じて変化し
数寄屋造りになると竿縁天井が主流になりました。
現代
狭い空間に広がりを表現する茶室では、天井にも
工夫が凝らされ、それが一般住宅にも取り入れられています。
平天井との間に小壁を挟んで組む、掛込天井は
垂木、小舞、裏板を見せて化粧屋根裏の雰囲気を出した
勾配天井で、和室に自由で変化のある空間がつくれます。
天井は住まいの空間構成要素として重要で
さまざまなデザインが楽しめますが、空調、照明
遮音といった機能面も重視する必要があります。