和風住宅の豆知識 つくばい
2020年03月10日
和風住宅の豆知識
今日はつくばいについてです。
歴史
つくばいは、客が茶室に入る前、手や口を
清めるため露地に設けた設備です。
かがんで手水を使う動作から「うずくまる」の
意である「つくばい」と名前が付きました。
庭に湧く水を自然石で囲んだのが原型と考えられ
西芳寺の鹿苑寺(金閣)の厳下泉などにその形が見られます。
つくばいの形の完成は江戸時代初期以降のことです。
現代
一般住宅に茶室を設けることはまれです。
茶庭を造ることもめったにありませんが、茶庭が
日本庭園に与えた影響は大きく、茶庭に欠かせない
景物である石灯龍、飛石、つくばいは庭づくりの
三種の神器といわれ、現代でも庭の重要な要素です。
つくばいに用いられる手水鉢は、和風に整えた玄関や
座敷からみえる小庭に置くだけで日本風になります。
小さくても庭に合ったデザインの石造物を用い、
景色をたのしめるといいですね。