和風住宅の豆知識 庭
2019年07月30日
和風住宅の豆知識
今回は庭についてです。
歴史
日本庭園は石、水、植栽を用い
限られた空間に自然の景色を造り出すものです。
飛鳥時代に蘇我馬子が中島を持つ池を
設けたのが庭園の始まりとされ
以降、平安時代の浄土式庭園
鎌倉時代の回遊式庭園、室町時代の枯山水庭園
安土桃山時代には茶の湯の露地と
さまざまな様式が生まれました。
その造形美の傑作とされるのが
江戸時代初期に造園された、桂離宮庭園です。
江戸時代には全国に大名庭園が造られ
多くの名園が現在に引き継がれています。
現代
和風住宅の居間や客間に面する主庭は
一般に和風の庭とされます。
主に眺めて楽しむことを目的とするので
畳に座ったときの目線の高さを考えて
造園するのがポイントです。
石や灯篭をアクセントにして、季節を感じさせる庭木を配し
地表面を苔類などの緑の植物や玉石などで覆うと
和風庭園の味わいが生まれます。
庭に降りられるように沓脱石(くつぬぎいし)
歩きやすいように玄関や裏口につながる敷石
目隠の竹垣や袖垣を設けるなどの配慮も欠かせません。