和風住宅の豆知識 畳
2019年05月15日
和風住宅の豆知識
今回は畳についてです。
歴史
日本の文化には、中国から渡ってきたものも多いのですが
畳は日本固有の敷物です。
その歴史は奈良時代の「古事記」や「日本書紀」によると
さまざまな素材の敷物は全ての畳と呼ばれていたようです。
そして、現在の畳に似た構造になったのは
平安時代になってからで、その使い方は
床に置いて寝具として使うという使い方だったようです。
その後は、貴族や武士の間で利用されていましたが
庶民が使用できるようになったのは、江戸中期以降のことです。
現代
畳に座って暮らすのが当たり前だった
日本人の生活が大きく変わったのは
戦後の公団住宅が採り入れたダイニングキッチンの
生活様式が大きいと言われています。
フローリングが広く普及し、洋式の生活に慣れると
畳の部屋はどんどん減っていきました。
ところが最近では
フローリングがもつデメリットを減らすため
フローリングの上に置くだけの置き畳や琉球畳など
和と洋の融合をさせた設計も多くみられるようになっています。